患者さんの体験記

治療が終わった患者さんから喜びの声

治療が終わった患者さんから喜びの声
「自分の歯でしっかり噛める幸せ…」Aさん(61歳)

●自分の歯がなくなるかもしれない

「痛い!」、「固いものが食べられない!」、「とにかく、歯医者さんに行かなければ…!」と、やっとの思いで訪れたのが、今から数年前…。これが港町歯科クリニックとの初めての出会いでした。
「歯ぐきの状態が相当悪く、膿を持つ重度の歯槽漏膿と数多くのむし歯」という佐藤先生の診断に、「自分ではまめに歯医者に通って悪い所は治療していたのにどうして?」と愕然としました。確かに子供を育て上げた頃から、歯が悪くなり始めたと感じていましたが、そんなにひどい状況とは思っていませんでした。
 診察台の上で『入れ歯になるかもしれない』、『自分の歯がなくなるかもしれない』と、目の前が真っ暗になるような心境でした。「入れ歯は食べ物がおいしくない、自分の歯が一番」と年輩の人たちから聞かされていたことなど悪いことばかり考えていた私に「歯ぐきが腫れているので、まずは歯ぐきの治療から始めましょう。膿をもった状態では歯の治療はできないですからね」と、佐藤先生から治療についての説明が始まりました。先生から教えていただいたことは、歯を支える骨を歯槽骨と言うこと、歯は1/3以上が歯槽骨に埋っていないと抜かなければいけないことがあること、そして、それでも「歯槽膿漏は先生と患者、互いの協力があれば治療が成功する」というお話は、なかばあきらめかけていた私に勇気を与えてくれました。
 治療にあたって、今までレントゲン写真しか見たことのない私に、「口腔内写真」で口の中の状況を、細かくわかりやすく説明してくださいました。たくさんの患者の中の一人にすぎない私の治療を、まるで我が事のように熱っぽく説明してくださる先生。こんな先生の姿と、進むべき方向がはっきりと示されることで湧き起こってきた安心感に、「私は治るんだ。この先生は治してくれるのだ。この先生を信じよう。」という確信を得ることができました。
 歯ぐきの腫れを落ち着かせるため、投薬と歯磨きの練習からスタートしました。他の歯科医院では聞いたこともなかった歯間ブラシや奥歯の裏の磨き方など、教えていただきました。歯の周りについた歯石の除去も進み、治療開始から約3週間たった頃には、驚くほど歯ぐきの腫れが引き、痛みもなくなっていました。

●初めて知った「食生活と歯周病」

「なぜ歯科医院で治療したはずのむし歯が再発したり、歯槽膿漏が進行したりするのか?」ふだん何気なく過ごしていると考えもしないことです。この重大な疑問に、佐藤先生は治療の過程で答えを出してくださいました。数回の来院のたびに先生や担当していただいたスタッフの方と生活面なども含めたカウンセリングを行ったところ、私の場合、食生活に問題があることに行き着きました。特にあんこが好きで毎日、何個も食べていましたから、口の中が、「歯槽漏膿になりたい」、「むし歯になりたい」環境になっていたのです。
 その後、先生からお伺いした健康教室「良い歯の会」には、月に1回、計7回参加しました。食生活とむし歯や歯槽漏膿の関係を学べたことはとても大きかったと思います。いかに病気になりやすい口の中の環境や全身状態をつくっていたのかに、初めて気づきました。今までの歯磨きの努力の他に、食生活の改善も実行しました。甘いものを減らすと、だんだんに胃の調子が良くなっていくのがわかり、今では食生活もすっかり良い方向に変わることができました。特に食品添加物に気を使うようになり、歯槽膿漏が治った今でも、身体にいい食材を求めてあちこち探し歩いているので、1週間がとても忙しくなりました。
 歯磨きと食事の管理で、ゼリーのようにグシュグシュしていた歯ぐきが引き締まってきました。すると今度はそれまで、腫れた歯ぐきの中に隠れていたむし歯が見えてきて、そこの治療も進み、気になっていた口臭もすっかりなくなっていました。これはとても嬉しい出来事でした。歯ぐきが悪いときは口臭が気になってつい口を押さえて話していたのですが、今では人と話す事がとても楽しくなって、色々なことが前向きに考えられるようになりました。
 治療が進んでいくと、週に1回の通院が10日に一度、2週間に一度と来院回数も減っていきました。治療から約2年もすると自分の歯を抜くこともなく、入れ歯にする箇所もなく、全て自前の土台で冠せ物やブリッジで治すことができました。自分の歯でしっかり噛める、その幸せをつくづく感じました。「歯周病は口腔のみを見て治療していたのでは治らない」という佐藤先生に出会わなかったら、今頃、私の歯は無くなってしまい、間違いなく入れ歯になっていたでしょう。

●佐藤先生と私二人三脚の二年半

 今年の1月には月に1度の通院でOKになり、現在はメンテナンス期間に入っています。
いまでは自分だけのブラッシングでは不安だと思い、二度とあのような状態になることは避けるためプロフェッショナル・ケアを続けていくつもりです。また、今年の8月には、サリバテストを受けました。私の場合は、ミュータンスというむし歯になりやすい菌が多いという事も、わかりました。むし歯になりやすい菌の数、むし歯に対する抵抗力など自分の口の中の環境が唾液の検査で簡単にわかり、詳しく指導していただきました。こんなテストも、もちろん、生まれて初めてでした。
 2年半かかりましたけれど、その過程その過程で良くなるという自信が深まっていったように思えます。それにしても、佐藤先生やスタッフの皆さんが私の歯の治療にどれだけ真剣に取組んでくださったことか。「歯槽膿漏の治療は医師と患者、どちらか一方が一生懸命でも治らない。医師と患者の二人三脚」と言った言葉が思い出されます。思えば長い期間でしたが、時間はかかってもストレスはありませんでした。開放感のある診察室でありながら、隣の人の治療が気になるほどくっついてはいないし、かといって孤独を感じるようなレイアウトでもありませんし、とてもリラックスできる診察室です。

●感謝の気持ちでいっぱいです

 歯は健康のバロメーターだと思います。人間ドッグに入るように歯の健康診断を受ける事は大切だと思います。最低年に2回は必要ではないでしょうか。私みたいに1ヵ月に1度通院してプロフェッショナル・ケアを受けていると歯石もできる暇がないようで、何よりの安心です。
 1本の歯だけ診るのではなく、口全体の管理…歯の病気と密接な関係にある食生活改善のすすめ、これからの歯科医療が是非そうなっていって欲しいと思います。そして、治療をしてもむし歯を繰り返したり、抜かなくていい歯を失くすことになったりなどということが無くなることを願っています。悪いところは焦らずに、先生を信頼して治療を続けて欲しいと思います。そして良くなっていくための努力は頑張って続けましょう。誰の歯でもない、自分の歯ですから。
 ここまで治った私をずっと見ていて、今度娘が通いたいといっていますので、どうぞ宜しくお願いします。
そして今の喜び、幸せを本当にありがとうございました。心からの感謝とお礼を申し上げます。

治療前→治療後

患者さんからの「信頼感」も治療の重要な要素

 Aさんと港町歯科クリニックとの出会いは、幸運であったと思います。Aさんはたまたま当診療所に足を運んだのですが、私たちにとっても本当に来ていただいて良かったと思います。
初診時の末期的な歯周病の状態を見て、実は、唖然と致しました。同時にこれは、生活習慣、特に食習慣との関わりが深く、そこに手を入れることができれば、かなり良く治るだろうと直感しました。Aさんは、そのお人柄から、とても治しやすい患者さんでした。最初の段階から私たちのことを信頼してくれて治療にいらしてくれました。これまで、いくつかの歯科医院でうまく治療ができなかった場合、私たちも同様に疑われながら治療を進めることは、お互いに全く良いことがなく治療は困難をきわめます。その点、Aさんからの信頼は、私たちにとっても、いきいきと診療を行うことができました。
 歯肉全体から膿が滲み出る程腫れた状態であり、歯槽骨の吸収が進行し、歯根のむし歯も多発しておりました。通法どおりの歯周病の治療を行いながら、歯肉の炎症をおさめ、次に食生活の問診を行い、徹底した食事改善をすすめました。歯周病に限らず、「このままの食習慣では、命が危ない」、そんな雰囲気を感じたことも事実です。良い歯の会にも数回出席され私たちの指導を積極的に受け入れ、思い切った食生活の改善をすんなりと実行してくれました。おかげでAさんは私たちにとっても、驚くほど良く治すことができました。また食生活の改善で、胃腸の調子も良くなり、全身的にも一安心と言えます。
 しかし、油断をすると、また歯周病が再発することがあります。定期的なメインテナンス治療を怠らずに来院することが大切です。私たちは、Aさんに今後、ますます健康になっていただきたいと願っております。