診療室の絵
当診療所内には、たくさんの絵を飾っています。先日、小学2年生の男の子に、「この絵は何の絵」と聞かれました。「何に見える」と私が聞くと、「野球の人」と答えました。皆さんは、何に見えますか?その子は、バットを持っている野球選手に見えたのでしょう。とてもおもしろい発想です。実際聞かれた私も、恥ずかしながら何の絵なのかわかりませんでした。そこで調べてみると、この絵は、主に秋田で活動している画家・伊藤大二郎氏の1996年「赤の女」という作品でした。どこが女の人なのか?私はしばらくその絵を見ていましたが、わかりませんでした。しかし、その絵の持つ深さ、強さ、情熱はとても伝わってきました。絵の持つすばらしさを再認識することができました。それ以後、私は絵を見ると、これは何の絵だろうか?と考えるようになりました。○○君のおかげで私は絵を見る楽しみができました。皆さんも、来院した際には、診療台の前にある絵は、何に見えるか、何に見えたかを是非教えてください。(Y.I)