唾液のパワーをフル活用
診療中、小さなお子様をお持ちのお母さんたちとお話をするときに、唾液には、消化を助けるほかにも歯を強くする虫歯予防の効果があるんですよ!と説明すると「えっ?知らなかった」と言う声をたくさん耳にします。自分たちが小さい頃に「よくかんで食べなさい」といわれていたことにも理由があったんですね。ではよくかんで唾液をたくさん出すにはどんなものを食べればよいのでしょう?これといって変ったもの、硬いものを食べると言うことではありません。ここで咬む回数を増やし唾液をたくさん分泌させるための、アイディアをいくつか紹介したいと思います。
(1)材料を大きめにきる・・きゅうりの酢の物でも千切りと乱切りにするだけで一口15回以上咬む回数が増えます。(2)素材を組み合わせる・・たとえばおひたし、ほうれん草単品より3〜4種類の青菜を組み合わせることで食感が変化します。(3)噛み応えのある食材を・・たとえば硬いアーモンドやピーナツを合えごろもに活用してみる。繊維の豊富な乾物(切干大根の酢の物など)弾力があって少々噛み切りにくいもの(こんにゃく、ドライフルーツ)をいつものメニューに積極的に取り入れてはいかがでしょうか?(mon)