GoToデンティスト!2021
「令和」っていうんだって、なんていいながら改号となり、新時代に入ったと思ったら、もう令和3年、丑(うし)年となりました。皆様の今年の抱負はどういったことですか?
私は、開業の頃から日本歯科医師会(日歯/にっし)に入っております。いわゆる、職能団体のひとつであります。
昨年の日歯広報紙12月号に、とても面白い調査結果が載っておりました。
15歳〜79歳の男女1万人に実施した「歯科医療に関する一般生活者意識調査」で、歯科医院での健診・治療について、なんと76.6%の方が、「もっと早くからしておけば良かったと思う」と感じていることがわかったのです!!
年代別で見ると、20代という若者でも、すでに約7割、30代で約8割が悔やんでいるようです。歯や口のトラブルは、年代と共に増え、40代以降は半数を超えて、60代では58.4%ともっとも高かったのです。
それはそれは、たいへ〜ん!
1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という「8020(ハチマルニイマル)運動」があります。 20本以上の 歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われ、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。楽しく充実した食生活を送り続けるためには、妊産婦を含めて生まれてから亡くなるまでの全てのライフステージで健康な歯を保つことが大切 です。
ぜひ「8020」を目指してください。「残っている歯の本数が多いほど寿命が長い。」「よく噛むことで脳が活性化され、認知症のリスクが軽減する。」「生活の質(QOL)が良好で、社会活動意欲がある。」といったこともわかってきました。
1988年(昭和63年)の報告によると80歳以上で20歯以上有する者の割合は、たったの7.0%、80歳の方の平均歯数は4.0本でした。つまり、8004です。平成28年、達成者の割合は、なんと51.2%(推計)まで上昇してきました。 仮に8020を達成できなかった方も、しっかりと噛み合い、きちんと噛むことができる入れ歯やインプラントを入れて口の中の状態を良好に保つことで、20本の歯があるのと同程度の効果が得られます。
最新の日歯8020テレビでは、こちら「放っておくとたいへん!歯の根むし歯」が放映されていますので、ご覧ください→「日歯8020テレビ」で検索
コロナ禍の時代のさなか、世の中では、「GoTo トラベル」「GoTo イート」というキャンペーンが活発に行われています。 私ども歯科医院としては、新型コロナ感染症の予防、さらに、お口の中が不衛生で口腔内細菌により重篤な肺炎等を引き起こさないように「GoTo 歯科医院」というキャンペーンもしてもらいたいものです。
新年が皆様にとって、すばらしい年となることを祈念いたします。良いことがたくさんありますように!