運を拾う
2021年は、コロナ禍まっただ中で日々を過ごし、いよいよ師走を迎えました。
その中で、世界の歴史的な快挙として、私が注目したいスポーツイベントが2つあります。
1つは、ゴルフのマスターズトーナメントで、松山英樹選手が日本人初のメジャー制覇。
最終日のアーメンコーナーでの熾烈なトップ争いは、手に汗を握って応援しておりました。
勝利を決めた直後に、早藤キャディが、キャップを取ってコースに一礼したシーンも、世界中か
ら賞讃の声が相次いだとのこと。実に感動的なマスターズでした。
もう1つは、やはりメジャーリーグ野球の大谷翔平選手の大活躍です。
そのショウヘイは、開幕から快進撃を続けている最中に、ダッグアウトで見せた“ある振る舞い”も注目を集めました。
この試合で先発マウンドに立った背番号17は、ベンチに落ちていたゴミを拾い集めたのです。
些細な行動ながら、これがアメリカで大きな反響を集めたのでした。
地元紙のエンジェルス番であるジェフ・フレッチャー記者は、「ショウヘイの人間性がいかに優れているか」を次のように強調したのです。
「これはオオタニのメジャーリーグでの4年間で、しばしば指摘されてきたことのひとつだ。彼は習慣的にゴミ拾いをやっている。それはフィールドに落ちた小さなゴミでも、バッターボックスの中のゴミでも拾うんだ。」
ショウヘイにとってみれば、高校時代から取り組んでいる所作でした。花巻東高校時代に佐々木監督から「ゴミを拾うことで運を拾う」と教わって以来、自身が作成した目標達成シートの「運」の項目にも「ゴミ拾い」を書き込むなど、プロに入ってからも欠かさずに実践してきた、という。
(Web THE DIGEST編集部 7/21より引用改変)
さて、こうした大谷選手のすばらしい行動にあやかって、良好な「運」を拾うべく、当クリニックでも、一足早く大清掃をしました。
年末の大掃除は、自分や家族が気持ち良く年を越すことが目的ではなく、すすはらいを行い、神様を迎える準備をすることが目的です。平安時代から、1年間に蓄積した建物の中のホコリやすすを落とすための行事として根付いたものです。
当クリニックでは、毎日の清掃や、外部企業に委託した大がかりな清掃は定期的に行っています。
しかし、午後の診療をお休みにして、スタッフ全員で行う清掃は、ひと味もふた味も違うもの。
設置してある物を寄せて(ずらして)その下や、天井のエアコン、手の届かない棚の上なども、徹底的に掃除しました。洗濯機や冷蔵庫等の大物の下は、大きな綿ほこりが山のようにありまし
た。
そんな具合にてんこ盛りのゴミを拾ったので、これから、当クリニックには、さぞかし「幸運」が訪れることでしょう!
さて、皆様、いよいよ本格的な冬がやってくる時季となりました。今冬も定期クリーニング支援プログラムを設定します。
風雪に負けず、ご来院していただきますようお願い申し上げます。
どうぞ、良いお年をお迎えください。