未来健康通信2025年4月号

【今月の特集】 
『口呼吸による悪影響』

皆さんは普段から、気付くと口がポカーンと開いていたり、口で呼吸をしていませんか?口で呼吸することによりどのような悪影響があるかお話します。

①口の中が乾燥し唾液の量が減少
唾液には口の中の細菌の繁殖を抑える〈抗菌作用〉、口の中の細菌や食べかすを洗い流してきれいにする〈自浄作用〉があります。
唾液の減少により虫歯菌や歯周病菌がお口の中に残り増えやすくなるため、虫歯や歯周病になりやすい状態が続きます。
また、睡眠中は唾液の分泌量が最も少なくなるため、口呼吸だとお口の中がとても乾燥しやすくなります。
ウイルスや病原菌などが直接気管に入るため風邪を引きやすく、免疫力も低下し感染症にかかりやすくなります。

②口臭の原因
口臭の原因は様々ですが、口呼吸により唾液が減少すると、口の中の細菌や食べかすを洗い流してきれいにする〈自浄作用〉が弱くなり、食べ物やプラーク(細菌の塊)が歯と歯の間などに残りやすくへばりついてしまいます。
お口の中が乾燥することで、さらに細菌が繁殖しやすくなるため口臭の原因になります。口呼吸により虫歯や歯周病にもなりやすいため、さらに口臭が強くなります。

③歯並び
口呼吸で口が開きっぱなしになっていると、下顎が常に下がっている状態になり口の周りの筋肉が発達しません。それと同時に舌の位置も下がり、下顎に舌の力が加わることで、下顎の成長が促進され、上下の顎の位置が反対になる「下顎前突(かがくぜんとつ)」いわゆる、受け口、しゃくれ、反対咬合になりやすくなります。
また、唇の筋力も弱いため、前歯を内側に抑える力が弱く、「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」いわゆる、出っ歯にもなりやすくなります。

口の中や身体にいろいろな悪影響を及ぼす口呼吸。ここからは口呼吸を鼻呼吸に改善する方法をいくつか紹介します!
〇1日に何度も意識をする
歯並びや鼻に問題がなくても、習慣や癖で口呼吸をしている場合があります。
口がポカーンと開いていないか、鼻呼吸できているかを1日の中で何度も意識して気をつけてみましょう。
〇正しい舌の位置
舌が上顎全体に当たっていて、舌の先端は上顎前歯のやや後ろ「スポット」と言われる少し窪んでいる部分に置かれているのが、舌の正しい位置です。
普段から意識してみましょう。

〇口の周りの筋肉を鍛える「あいうべ体操」
「あ~」と口を大きく開ける
「い~」と思い切り横に口を広げる
「う~」と唇をとがらせて、大きく前に突き出す
「べ~」と舌を下に出し、顎先に向かって伸ばすようにする

声は出しても出さなくても構いません。入浴中や就寝前に行うのがおすすめです。

気付かないうちに口が開いている方や、口呼吸をしている方は、鼻呼吸を意識してみましょう。
そして、お口の健康、全身の健康のためにも定期的なクリーニング、自宅でのセルフケアも日々頑張りましょう!


【Drブログ】

Dr. 岩波 洋一

『教授の退官祝賀会に参加して』

当クリニックの外科診療日に来ていただいていた、秋田大学歯科口腔外科の福田雅幸病院教授が今年3月をもって退官となり、祝賀会が開催されました。大学OBや秋田市内で関係の深い歯科医合わせ100名以上の先生が参加し、当クリニックの院長と私も招待され、出席しました。福田教授は私にとって右も左もわからない研修医時代から、秋田大学で3年ほどお世話になった先生であります。20年ほど前、全身麻酔下で行う口腔癌や唇顎口蓋裂などの外科手術時には、介助しながらその卓越した技術に圧倒された記憶があります。祝賀会ではスライドで先生の生い立ちから若かりし頃の鍛錬してきた様子を垣間見ることができ、積み重ねてきた努力と経験の結晶が、その当時の我々の眼前にあったことがわかりました。私も歯科医師人生後半戦に突入していますが、これから自分にはさらに何が必要か見極め、努力を怠らず、伸びしろがあると信じて頑張っていきたいと思います。他の多くのOBとも再会することができ、同窓会のようでとても楽しい時間を過ごすことができました。


【そこが聞きたい!Q&A】

今月の担当 Dr. ふじた ひびく

Q. 神経を取るのはどんな症状がでてきたとき?

A. むし歯で神経を取るか取らないかの境目は明確ではありませんが、一般に熱い物がしみるようになったら神経を残せない可能性が高いとされています。むし歯が軽いうちは冷たい物でツンと痛みが来ますが、一瞬で止まります。これは歯髄へのダメージが少なく、元に戻れる状態であることを示しています。しかし、熱い物を口にしたときにジワッと痛くなり、その痛みがしばらくの間続くようなら、歯髄が受けているダメージは大きく、元に戻れない可能性が高くなります。何もしないのにズキズキ痛むなら、残念ながら神経を取ることになるでしょう。歯の神経には、象牙質の栄養補給や細菌への防御、ダメージの修復といった機能があるので、深いむし歯でも、神経を残す治療を選択する場合もあります。むし歯を取ったあとに薬を置きしばらく経過をみます。それでも症状が改善されなければ、神経を取る治療は避けられません。

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