未来健康通信2025年6月号
【今月の特集】
『フッ素を有効的に取り入れよう!』
フッ素はむし歯予防に非常に効果的な成分で、歯科医院で塗布する高濃度のフッ素の他に、歯磨き剤や、食品、自然界にも存在する身近な物です。
そんなフッ素は歯の表面(エナメル質)を強くしてむし歯菌の活動を抑制し、歯の再石灰化を促して歯質を強化することで、虫歯が出来るのを予防してくれます。
フッ素の主な効果は…
歯質強化で歯の表面を強化し、酸によって溶ける過程を予防してくれたり、歯の磨き残しなどが出す酸によって溶け出したときに、フッ素がカルシウムなどのミネラルを歯に取り込んで、歯が修復する過程を促したり、むし歯の原因となる細菌の活動を弱め、酸を出すのを抑制してくれたりする効果があります。
歯科医院で高濃度のフッ素(9000ppm)を定期的に塗ることにより、歯の表面が強化され虫歯予防につながります。クリーニングをした後にこの高濃度のフッ素を塗ると浸透がよくなりさらに効果的です。
皆さんが使っているフッ素配合歯磨き剤にも、濃度は様々ですがフッ素が入っている為、日頃から使うことにより虫歯になりにくくなります。ただ、たくさん付ければいいということではなく、0~2歳は米粒程度(2mm程度)、3~5歳はグリーンピース程度(5mm程度)、6歳~成人は歯ブラシ全体(1〜2cm程度)が目安となっています。うがいの際にもコツがあり、10〜15ml程度のお水(一口)で一回だけうがいをすると、口の中にフッ素の成分が残り歯に浸透してくれます。うがいを何回もしてしまうとフッ素の成分が流れてしまい、効果が薄くなることが考えられます。ですので、うがいは少ない量で一回がオススメです。
インターネット等でフッ素は危ない!などの記事を目にすることがあるかもしれませんが、適量であればフッ素は安全な成分です。ただ、過剰摂取はフッ素中毒などを引き起こす場合もあります。適切な量がよく分からないという場合はスタッフに是非聞いてみて下さい!
普段からの歯磨き、フロスや、歯間ブラシなどのその他清掃用具を使うことはもちろんですが、そこにフッ素をうまく取り込むことによって健康な歯を維持することができますので、フッ素はむし歯予防に欠かせない成分です♪当院にもフッ素配合の歯磨剤、お子様用のフッ素ジェルなど様々な商品があるので是非商品棚をご覧ください♪フッ素を有効的に活用し、虫歯ゼロを目指しましょう♪
【Drブログ】
Dr. 藤田 響
『弘前公園へ桜を観に行ってきました。』
先日、弘前公園の桜を観に行ってきました。訪れた日は五分咲き程で、満開には少し早かったものの、十分に綺麗で、春の訪れを感じることができました。公園内には屋台や出し物のコーナーもあり、なかでもお化け屋敷を見たときに、小さいころの記憶がよみがえりました。家族に連れてきてもらったあの場所が、実は弘前公園だったと気づいて、嬉しい気持ちになりました。
お昼ごはんは、近くにあるオムライス専門店へ行きました。注文したのは、ナイフで真ん中に切れ込みを入れると、ふわふわの卵がとろけるように開くタイプのオムライスです。目でも楽しめる演出に、とてもワクワクしました。
帰りには「りんごの家」という物産展の施設に立ち寄り、数種類のリンゴジュースの飲み比べをしました。甘みの強いものから、爽やかで香り高いものまで、どれも個性的で、青森らしい素敵な体験になりました。春の一日、心もお腹も満たされるお出かけでした。
【そこが聞きたい!Q&A】
今月の担当 Dr. やまだ まい
Q. 転んで顔をぶつけ、歯が抜けた!植えなおしはできる?
A. 交通事故や転倒、激しいスポーツなどで歯が折れたり、ぐらぐらしたり、抜けたりすることがあります。そうした外傷歯は折れた場所や折れ方、怪我からの経過時間によって残せるかが決まります。例えば歯の頭が一部欠けただけであれば、コンポジットレジンという白いプラスチックの材料で修復できますが、大きく折れてしまい歯髄(歯の中にある神経) が出てしまっていたら、神経の治療が必要です。また歯が完全に抜けたとしても、保存状態がよければ抜けた歯を元の位置に戻し、両隣の歯にワイヤーなどをかけて固定して植えなおすことができます。歯が抜けた場合には乾燥しないようにして、できるだけ早く歯科医院へ行ってください。決して布やティッシュで包んだりせず、口の中で保存するか、牛乳(低脂肪乳を除く)の中に入れて持って行ってください。また歯が汚れてしまっていても、汚れを拭いたり、水で洗い流したりしないでください。これを行うと根の周囲にある線維を損傷させてしまい、元に戻せなくなります。