未来健康通信2026年1月号
【今月の特集】
『オーラルフレイルを知っていますか?』
オーラルフレイルとは、お口のフレイル(虚弱)という意味の造語で、お口の機能低下に注目した概念です。
こんなことが最近増えていませんか?
・むせやすくなった・食べこぼしが増えた・食欲がない・食事が楽しくない・軟らかいものを好んで食べるようになった・滑舌が悪くなった・口が乾きやすくなった。
これらのようなお口に関する“ささいな衰え”がオーラルフレイルです。
例えば虫歯や歯周病を放置したことで歯が折れたり抜けたりして、それまで噛めていたものが噛めなくなることがあり、自然と食べやすい軟らかいものを選択するようになり、いつのまにか軟らかいものを食べることが習慣となります。このような食生活を選択することで結果として噛むための筋肉を使わなくなり、時間の経過とともに結果として噛む機能が低下します。
●口の機能が低下することのリスク

お口の機能が低下すると、さまざまな健康リスクが増大します。その一つは栄養不良です。
しっかりと食べ物をかむことができないため、栄養摂取量が減少し、低栄養につながります。
栄養が不足すると体力が低下し、免疫力も落ちるため、感染症やそのほかの疾病リスクが高くなります。
さらに、飲み込む力が弱くなることで誤嚥のリスクも高まります。誤嚥が続くと、食べ物や飲み物が誤って気道に入り、誤嚥性肺炎を引き起こす危険性が増します。
これは特に高齢者に多く見られる問題であり、健康を大きく損なう原因の一つです。
また、口腔機能の低下は滑舌の悪化を招くこともあり、発音が不明瞭になると、周りの人とのコミュニケーションが取りづらくなる可能性があります。
毎日のデンタルケア(歯間ブラシやデンタルフロス、洗口剤を使用した歯磨き)や、定期的な歯の検診や専門家による徹底した歯のお掃除のほかにも、簡単にご自宅で行えることを紹介します。
●パタカラ体操

① 「パ」・・・唇はじくように ②「タ」・・・舌先を上の前歯の裏につけるように
③ 「カ」・・・舌の奥を上あごの奥につけるように ④ 「ラ」・・・舌を丸めるように
それぞれの発音を10回2セット行ってみましょう。毎日続けることが大切です。
●唾液腺のマッサージ

唾液腺のマッサージはいつでもどこでも手軽にできる予防法です。女性の方でしたら朝晩の洗顔後化粧水や乳液のケアと一緒に行うのがおすすめです。
加齢とともに唾液の分泌も減少傾向になるため、マッサージを行うことで唾液の分泌が促されるため義歯使用時の痛みも軽減する可能性があります。
いかがでしたか?もしも自分またはご家族に、オーラルフレイルの心当たりがおありでしたら、日々のデンタルケアと合わせてお口の体操もプラスしてみましょう。定期クリーニングも併せて、健康寿命の延伸の一助になることを港町歯科クリニック一同切に願っています。
【Drブログ】
Dr. 岩波 洋一
『港町歯科クリニック忘年会』
先日、ANAクラウンプラザホテル秋田で当クリニックの忘年会が行われました。コロナ禍以降、スタッフの歓送迎会はありましたが、忘年会は久しぶりでした。今年は矯正歯科と口腔外科の非常勤の先生方にも参加して頂きました。スタッフ達が皆で楽しく盛り上がるためにゲームなど趣向をこらしてくれ、無事盛会に終わりました。20人近くのスタッフの陣容も歴史とともに少しずつ変化し、私も気づけばベテランの域に達しました。患者さんにより良い医療を提供すべく、今後ともスタッフ間での密な連携は必須です。日頃からのコミュニケーションを大切にし、お互い協力しあい、また来年も頑張っていこうと思います。
【そこが聞きたい!Q&A】

今月の担当
Dr. ふじた ひびく
Q. むし歯にならないために、日常生活でできることはありますか?
A. むし歯は、食べるたびに口の中が酸性に傾き、歯が溶けやすくなることで進みます。本来は唾液の「緩衝作用(酸を中和する働き)」が守ってくれるのですが、だらだら長時間食べ続けると緩衝が追いつかず、むし歯のリスクが高くなります。おやつは時間を決め、短時間で食べ切ることが大切です。寝ている間は唾液がほとんど出ないため、就寝前の飲食は控えめにしましょう。チョコレートや飴、あんこを使った和菓子のように、歯にくっつきやすい甘いものは、とくに時間を決めて食べると安心です。
歯磨きでは、6歳以上なら1450ppmのフッ化物入り歯磨き粉が有効です。フッ化物は、溶けかかった歯の表面を元に戻す「再石灰化」を助け、さらに、酸に溶けにくい歯質を作ってくれます。ドラッグストアでも手に入るので、パッケージの数字を確認してみてください。歯磨きのあとにたくさんうがいをすると薬効成分が流れてしまうので、できればうがいをせず、難しい場合は1回だけにとどめると効果が残りやすくなります。








