当クリニックの医療機器
3D/X線CT撮影装置のご案内
当クリニックでは、2008年4月に歯科用CT(フィンランド・プランメカ社製の歯科用CT撮影装置プロマックス)を導入しました!
近年、歯科用小型CT撮影装置(以下歯科用CT)が開発され、活用されるようになりました。
CT撮影とは、コンピュータ断層撮影のことです。歯科用CTは、撮影したところを水平・垂直・斜めにと断面を自由自在に画像表示できるため、従来のX線写真と違い立体的にお口の中の状態を把握することができます。
いままでは見えないものが見える、わからなかった部分がわかるようになるのです。
見つけることのできなかったお口の中の疾患が発見された方もいます。
治療の必要に応じて、私たちからCTの撮影をおすすめしますが、ご自分のお口の中の状態をすみずみまで調べて「安心」したい方がいらっしゃいましたら、どうぞ、お気軽にお申し出ください。
ビックリするほど自分のお口の状態が良くわかります!
歯や顎の病気、歯周病や歯根の病気の診断と治療にも使えますし、インプラント治療においても、威力を発揮します。
顎の骨の厚さや高さ、大きな血管と神経の位置を正確に調べることができ、その画像を見ながら、的確な治療計画を立てることができるのです。
その結果、より「安全・確実・安心」な治療に結びつきます。
*CT撮影に伴う標準的なX線照射量は、平面的なパノラマX線写真の2~5枚撮影分になるようです。
歯科用3D/X線 CT撮影装置・診断例
診断例①
右上の一番奥に親しらずがあり、歯肉の下に斜めに傾斜し、
完全に埋まっている状態でした。
手前の歯の根の先に歯冠が入り込んでおり、抜歯が困難なことが予想されます。
CT撮影により断面(赤線)でより詳しく診断することになりました。
診断例②
水平断画像
手前の歯の根は3本(矢印)あり、その間に歯冠の一部が入り込んでいます。親しらずの歯を分割しないと抜歯は困難かもしれません。
その他にも矢状断、前頭断、3D画像を駆使することで、より的確な診断ができ、結果、患者さんにも安心・安全な治療を提供できます。
撮影枚数が少なく、そのため費用も余分にかかりません!
一般的に、歯科用CTといっても、さまざまな機種があり、例えば、上のアゴと下のアゴと分けて2枚の撮影が必要なものや、さらにグレードが下がると6枚も撮影しないと、上下のアゴと全体の歯が撮影できないものもあります。
撮影枚数が多くなり、放射線の被曝量が過剰になると、健康への被害も懸念されますし、費用もそれだけたくさんかかってしまうことでしょう。
当クリニックのフィンランド製プランメカ歯科用CT撮影装置は、高性能であるため、ほとんども場合、必要な時に1枚でOK。何枚も撮影する必要がありません。
※術前・術後などに分けて何枚か撮影することはあります。
当クリニックでCT撮影・診断ができることのメリット
- 患者さんが、他の医療機関にわざわざ出かける必要がありません。
- 医科用CT撮影の10分の1程度の被爆線量に大幅軽減を実現しております。
- いままでは、他の医療機関に出かける手間がかかるためにCT撮影をためらっていた症例でも、当クリニック内で撮影できるため、より正確で詳細な診断ができるようになりました。
- その結果、インプラント治療では、より「安全・安心・確実」な治療につながります。
- 歯科用CTのメリットを生かし、歯周治療や根管治療、口腔外科治療などにも、幅広く活用できるようになっております。
3Dイメージングを実現する先進テクノロジー
CTと言えば、医科用の大きなもので、トンネルの中に身体が吸い込まれるような装置をイメージしませんか?
ところが、当クリニックに導入した歯科用CT装置は、先進のテクノロジーにより、従来のデジタルパノラマ平面(2D)X線写真を撮影するのと同様に簡単に撮影できます。ですから、撮影に伴う患者さんの負担は、わずかです。
この1台でいままでの2D平面X線写真であるパノラマ、セファロ、トモグラフィーも、すべて撮影できるオール・イン・ワン(all-in-one)タイプとなっているのです。
また、撮影は1回194度のスキャンニングだけ、実効X線照射時間も7.2秒と短時間に抑えており、お身体に優しい撮影装置なのです。
多様な臨床を支える3次元(3D)イメージング
診断価値を高める3次元(3D)イメージングソフトウェア
歯科用CTといっても、いろいろな機種があります。撮影装置の良し悪しもありますが、実は、もっとも重要なのは、CT撮影した画像を画面表示するコンピュータソフトウエアなのです。
当クリニックの歯科用CTは、お口の中の状態を縦・横・正面の3方向でのスライス断面を、さまざまな表現で表示できることはもちろん、斜めにもスライス断面を表示することができるという画期的なソフトウエアを搭載しております。
また、画像築造により、実際の顎の状態と同じようにな立体画像も表示できるようになっております。
その結果、より充実した診断価値の高い3次元(3D)画像となっているのです。
マイクロスコープ(顕微鏡)について
マイクロスコープは、すでに、医科領域では、耳鼻咽喉科・眼科・脳神経外科・整形外科などで導入されております。人体を扱う手術において、精密治療を行うためには、不可欠なものとなってきました。1990年台後半から、歯根の治療(根管治療)にも、応用されるようになってきています。
私たちの歯科治療は、「手探りの外科治療」と言われてきました。実際に目では見えないところを、勘と経験により、手探りで治療をしている医院も少なくありません。
当クリニックでは、これまで、各種のマイクロスコープの評価や実際の臨床での有益性など、時間をかけて十分な検討をしてきました。
そして、ついに、2008年に光学機器メーカーでは、最高峰となるカール・ツァイス社製 (ドイツ)のマイクロスコープ(顕微鏡)を導入しました。
当クリニックではマイクロスコープを導入したおかげで、確実に目で見て治療することができるようになったのです。
また、見る方向と明るく照らす照明の方向が同一であるため、歯の根の治療では抜群の効果を発揮します。「明るくしながら拡大して見える」ということができ、歯の根のすみずみまで見通すことができるのです。
歯科医療に、なぜ、マイクロスコープなの?
私たちの歯科治療は、「手探りの外科治療」とも言われています。実際に目では見えないところを、勘と経験により、手探りで治療をしているというのが現状です。
そこで、いままで見えなかったところを見えるようにすることで、手探りで想像しながら(guess work)行っていた部分を少しでもなくして、確実に目で見て治療することができるようになったのです。
目がいい人にはいらない?
たとえば、「目がいい人はいらないじゃないか」という話も聞きます。
しかし、視力がいくら良い人であっても、100m先のものは、ほんの小さくしか見えません。ところが、先を大きく拡大して双眼鏡で見たならば、とても良く見えるはずです。
大きく拡大して見えるということは、いままで見逃していたものがどんどん見えることになり、精密な治療ができることにつながります。
明るく照らす有用性
とくに、歯根の治療では、抜群の効果を示します。
それは、マイクロスコープ(顕微鏡)のもう一つの機能が働くからです。それは、見る方向と明るく照らす照明の方向が同一であることです。拡大しても、そこに光が届かないと見えません。
それが、この視軸と照明軸の一致により、「明るくしながら拡大して見える」ということができ、歯根のすみずみまで見通すことができるようになったのです。