美しい口元へ
口元の美しさを表す基準として、エステティックライン(E-Line)があります。顔を横から見て、鼻の先端とあごの先端を結んだラインをEラインと呼び、日本人の場合は、上下の口唇がこのEライン上、あるいは若干内側に位置する状態が、美しい口元とされています。骨格的な要因もあり、必ずしも矯正治療のみで改善されるわけではありませんが、歯並びを治すことで、唇を理想的な位置に近づけ、自然で素敵な笑顔をつくることができます。
「自分の歯並びを気にしたことがある」66.5%
「歯を見せて笑うことに抵抗を感じる」25.9%
ニコッと笑顔が素敵な人には魅力を感じますよね。
では、その魅力的な笑顔とは実際どういうものなのでしょう。
日本臨床矯正歯科医会による歯並びに関する意識調査(10代~50代の男女計1,000名対象)の結果からも、歯並びが笑顔や第一印象に大きく影響を与えていることがうかがえます。
笑顔と歯の見え方に関しては78.2%が「歯を見せた笑顔」の方が素敵な笑顔だと回答し、
より魅力を感じるのは、「整った顔立ち」よりも「素敵な笑顔」(68.1%)という結果が出ました。
また、歯並びで第一印象が左右されると回答した人は72.6%。歯並びが美しい人から受ける印象では、「清潔感がある、健康的、上品、育ちが良い」などが上位に挙げられています。
このように多くの人が歯並びを気にしており、「自分の歯並びを気にしたことがある」と回答した人は66.5%に上りました。
しかし、歯並びについて歯科医への相談経験がある人はわずか24.8%です。
美しい歯並びは健康的であると共に笑顔をより引き立てます。
お気軽に矯正治療についてご相談ください。
矯正治療を受けようとされる方へ
歯並びや噛み合わせの異常は、遺伝だけでなく生活習慣、指しゃぶりなどの習癖、食習慣によって起こると言われています。
現代の食生活は軟食傾向にあり、顎の発育が悪くなってきました。そのため、永久歯の生えるスペースが少なくなり、口もとや顔のラインがくずれるだけでなく、ムシ歯や歯周病を引き起こしてしまいます。健康増進とフェイシャルエステとして、きれいな歯並びと美しい笑顔を皆様にご提供します。
矯正治療の具体的なことについては後で詳しくお話いたしますが、次のことはあらかじめご承知おきください。
矯正治療の期間
ムシ歯の治療と違い、歯並びを治すためには、長い治療期間を必要とします。成長期にあるお子さんの場合は、
●1期治療
主に前歯部の正しい噛み合わせや、上・下顎の正しい成長を促すもので約1年半(月1回の通院)
●2期治療
いわゆる本格矯正で、歯の移動に約1年半(月1回の通院)、保定に2年(3~4ヵ月に1回)かかります。
成人の場合は、歯を移動させるのに1年半~2年、保定に同じ期間の約4年くらい必要となります。長期間に渡る通院となりますので、途中で治療をやめることのないように心構えをお願いします。
矯正治療に必要な検査
現在の噛み合わせを正確に把握し、その具体的な治療方法を決めるために、いろいろな検査を行います。歯や頭や顔の骨のX線写真、歯や顔の写真、歯の型をとることと合わせ、全身的な健康状態や遺伝、顎関節症の有無などを患者さんや保護者に問診し、口の中の状態をチェックしますので、ご協力お願いします。
矯正治療の前準備
矯正装置が入ると、ムシ歯や歯周病になりやすくなります。そのため、装置が入る前に口腔内の環境を把握するため、ムシ歯の危険度を調べるリスク検査をおすすめします。また、正しい歯磨きの指導も受けておいてください。食事は規則正しく、なんでも良く噛んで食べる習慣を身に付けるようにしてください。治療の結果を良い状態に保つ大切な条件の1つとなります。
矯正治療日の指定
実際に矯正治療が始まりますと、そのつど治療日をお約束します。万一ご都合がつかない時には早めにご連絡をとって日時を変更してください。急性症状があるときは連絡をし、ご来院ください。
歯列矯正治療の流れ
1.予約
まずはお電話で日時のお約束をお願いします
2.初診
お口の中を見せていただき、矯正相談に必要なX線写真(パノラマ)と口腔内写真、歯列の型どりと歯ぐきの検査を行います。
3.矯正相談
上記の資料をもとに、矯正治療の概要についてご説明いたします。
4.検査
理想的な横顔ときれいな歯並びをつくるにあたり、X線写真(パノラマ)・口腔内写真・歯型模型の他に、横顔のX線写真(セファロ)を撮影し、それらを分析し、検査をします。
5.診断
検査結果から診断を行い、それに基づき、どのような方法で行うか、治療期間はどれくらい必要かなどの詳しい治療計画の説明をいたします。
6.装置の装着
装置によって違いますが、治療時間は1時間前後です。
7.装置装着後のブラッシング練習
装置に合わせた歯ブラシでブラッシング方法の指導を行います。
8.月1~2回の調整
装置を入れてからの経過を観察しながら、装置の入れ換えや調整をします。30分~1時間くらいです。
9.装置の除去と保定開始
一般的に矯正装置が入っている期間は、半年から2年です。その後は、装置を外し、後戻りを防ぐ保定が始まります。治療時間は1時間前後です。
10.保定と観察
保定は取り外しができる透明な装置で、2~3ヵ月に1回の通院が必要になります。
11.終了
後戻りしてこないのを確認して、治療は終了します。
矯正装置
矯正装置にはたくさんの種類があります。患者さんの年齢やその状態、程度、ご希望により使用する装置も異なります。
装置は目立たないよう、セラミックを使用しているため「矯正装置は金属で目立つから…」という不安をやわらげることができます。
当診療所で使用している矯正装置の種類
矯正装置(ブラケット)
舌側弧線装置(リンガルアーチ)
可撤式保定装置(リテーナー)
舌側保定装置(リンガルリテーナー)
当クリニックでは、目立たない装置を使用いたします。
※歯の表側の矯正装置(ブラケット)は、ほとんど目立ちません。