私の子育て日記
ある日、2歳の息子が保育園から帰ってくると、寒くて荒れたのか口の周りが真っ赤になっていました。本人は気にしている様子はなかったのですが、夕飯を食べるとしみたようで、「痛ーい!」と大泣きしてしまいました。薬がなく、とりあえずこれでいいかと、私のリップクリームを塗ってあげたところ、スースーして気持ちよかったのか、すっかり病み付きになってしまいました。その日は寝るまで何度も「塗り塗りするー」と言い、塗ってあげると満足そうに、にやりと笑っていました。毎日気に入っているものを手にたくさん持って布団に入る彼は、その日手にリップクリーム一つだけ手に握りしめ、眠りにつきました。そして、次の日も、その次の日もリップクリームを塗り塗り。こっそり見ていると、遊びの合間に塗り塗り、おやつを一口食べる度に塗り塗り。自分でほっぺの方まで念入りに塗っては、きちんとキャップを閉めていました。私が近づくと、リップクリームで潤ったテカテカ光る顔でにっこりしていました。こんなに塗っていいのかは分かりませんが、こういうことも出来るようになったんだなぁと思った彼の行動でした。2歳もあと少し、これからどんどん出来ることも増えていくのでしょう。夜、カーテンめくり、外を見ては「朝は夜になったんだねぇ」としみじみ言ったりしている彼。そんな彼の言葉や表情で、日々の疲れが癒されていく私なのでした。(N.I)