佐藤院長のリーダーズ・オピニオン

日本人の感性にあふれたおみごとなシーン

感動的だった!

それは、2018年全米オープンテニス大会トロフィーセレモニーでのこと。

セレモニーは、観客の大ブーイングがピークとなった中で、始まった。ブーイングは、あたかも、大坂選手の優勝を非難するかのように会場に響き渡っていた。その音に耐えかね、さっと左手でサンバイザーを深く下げ、顔を覆うようにした大坂選手の目から、大粒の涙がしたたり落ち、そっとリストバンドでぬぐっていた。

そこから、セリーナ・ウィリアムズ選手の準優勝インタビューとなり、その後、大坂選手へのインタビューとなった。

 

■司会者「全米の決勝でセリーナとプレーするのが夢でしたね。現実は夢と比べてどうですか?

■大坂選手(涙顔で弱々しく)「…質問と違うことを言ってもいいですか?…すみません…」

■司会者「もちろん、いいですよ。」

■大坂選手「みんながセリーナを応援していたことは、私も知っています。…こんな終わり方になってすみません…。」

 

優勝した大坂選手から思いがけず謝罪とも取れる発言に、観客は、一瞬絶句…ようやく自分たちが愚かなブーイングをしていることに、気づいたようだった。

会場のムードが一変し、大坂選手へ祝福の歓声になったように感じた。

 

■大坂選手「ただ皆さんに、試合を見てくれてありがとうと伝えたい。(観客に向かって)ありがとうございました。」(おじぎをする。大歓声につつまれる。)

■司会者「マッチポイントの後、あなたのチームがいる客席に行って、お母さんと長いこと抱擁を交わしましたね。どんなことを分かち合ったのですか?」

■大坂選手「母は、わたしに多くをささげてくれました。また、この試合を見に来てくれたことは、母にとっても大変なことだったはずです、母はいつもどこにも来ませんから。

…ただ父はいなかった。父は、わたしの試合をじっとして見ていられないようで、そこらを歩き回っています。だから後で会います。」

会場中が大きな笑いにつつまれた!

■司会者「男女を通してグランドスラムのタイトルを獲得した初の日本人選手となりました。今決まったばかりでまだ何とも言えないかもしれないけれど、これはあなたにとってどんな意味がありますか?」

■大坂選手「セリーナと全米オープンの決勝で戦うことは、ずっと私の夢でした。だから、実現できてとてもうれしい。」(セリーナに向かって)「あなたとプレイができてほんとうに感謝しています。ありがとうございました。」(セリーナに深々とおじぎをする。)

 

ブーイングの意味は、ゲームの主審によるセリーナに対する厳しい判定とペナルティに関して向けられたものであることは、わかっていた。しかし、これは、優勝セレモニーでやることではなく、ブーイングを発した観客は、恥ずべき行為であったと言わざるを得ない。

それにしても、大坂選手の態度は、まさに、日本的感性の賜物であり、日本人の謙虚さを表し、私にとっても、とても嬉しくて誇るべき行動だった。

あまりに感動したので、繰り返し何度もESPNのユーチューブ(https://www.youtube.com/watch?v=jCm3BemDlj8)を見ました。

 

たぶん、他国の人は、こんなことは言えないだろうな、と思うのは、私だけでしょうか。

 

さて、いよいよ朝夕はめっきり冷えてきて、虫の音が響く秋です。皆様も、この雪が降る前の良い時季に、ぜひとも、お口のクリーニングにご来院ください。スタッフ一同、お待ちいたしております。