歯を失っても諦めないための
インプラント治療

インプラントは周りの健康な歯を削る必要がなく、適切なケアを続けることで長期的に良い状態を保つことが期待できます。歯を失ったままにしておくと周囲の歯並びや噛み合わせにも悪影響が出ますが、インプラントはそうしたトラブルの予防にもつながります。

「歯を失っても、もう一度しっかり噛める生活を取り戻したい」そんな想いに応えるのがインプラント治療です。治療を検討される際は、まずはお気軽にご相談ください。

About Implants

インプラントとは、正式には口腔インプラントまたは歯科インプラントと呼ばれるもので、人工の歯根を顎の骨に埋め込み、それを土台にセラミックなどで作った人工歯を取り付ける治療法です。歯を失った部分を補う治療として、入れ歯やブリッジ以外の第三の選択肢として注目されています。

Point!

インプラントの前に

おいしいものを、おいしく食べて、笑って、豊かに過ごすには「歯」の健康が大切です。 歯を失った悩みに対する治療法として効果的なのがインプラントです。インプラントを埋め込む場所によって、また、健康状態によって治療ができるかどうかを検討し、メリットとデメリット、アフターケアなどについて、十分納得していただいてから治療が始まります。

治療の基本

歯1本の喪失部に1本のインプラントを埋め込むのが基本です。

3本以上の歯を喪失した場合は、必ずしも喪失歯数分のインプラントが必要とは限らず、上部にかぶせ物や入れ歯を作った時の噛み合わせの力を適正に受けとめることができるか、対応できるか等に配慮しながら、本数を決定する必要があります。

インプラントの構造

インプラントは、人工歯根(インプラント体)、支台部(アバットメント)、人工歯(上部構造)の3つのパーツで構成されるものが主流ですが、製品によって特徴が違います。国内だけでも約30種類の製品があり、材質を考慮すると選択肢は膨大な数にのぼります。

このため、適切なシステムを吟味する過程には経験と専門性が問われます。当院では、お口の状態をしっかりと見極め、患者さまのご希望を考慮しつつその選定を行います。

ブリッジ・入れ歯との違い

スクロールできます

治療法 仕組み(治療方法) メリット (主な利点)
インプラント 顎の骨に人工歯根を埋め込み、それを土台に人工歯を固定する治療法。
  • 残っている歯に負担がかからない
  • 天然歯に近い噛み心地と審美性
  • 外れたりズレたりしない
ブリッジ 失った歯の両隣にある健康な歯を削り、橋(ブリッジ)のように繋げた人工歯をかぶせて固定する治療法。
  • 固定式なので、違和感が少ない
  • 比較的短期間で治療が完了する
  • 費用がインプラントより安価
入れ歯(義歯) 歯がなくなった部分を補うために、取り外し可能な床(土台)と人工歯を装着する治療法。
  • 外科手術が不要。
  • 費用が最も安価(保険診療の場合)
  • 患者さま自身で取り外し清掃ができる

Point!

インプラントをおすすめする方

インプラント治療は、入れ歯やブリッジの不安定さ、異物感に悩んでおり、天然歯に近い噛む感覚と審美性を回復させたい方に特におすすめします。特に、健康な残りの歯を削りたくない方や、長期的な安定性と生活の質の向上を最も重視する方に最適な、安全性の高い治療法です。

症例と治療法

インプラントの本数
◎…問題なし ○可能 △可能だが将来的に不安あり

上顎の場合

上の歯すべて喪失した場合

●入れ歯を安定させるには
4本以上…◎ 3本…○
上顎は下顎と比べ、より強度が必要となります。
顎の骨の盛り上がり具合などにより入れ歯の設計が異なります。

前歯6本を喪失した場合

4~6本…◎ 3本…△
骨が薄い場合は、骨を造成するなどの特殊な処置が必要となります。

奥歯4本を喪失した場合

4本…◎ 3本…○ 2本…△
副鼻腔までの骨の厚さが足りない場合は骨を造成するなどの特殊な処置が必要となります。

上顎の場合

下の歯すべて喪失した場合

●入れ歯を安定させるには
2~4本…◎
この上に取り外しの入れ歯をかぶせます。

●固定式のブリッジを使うには
10~12本…◎ 6~8本…○ 4~5本…△
顎のアーチの形状や骨の状態によって、インプラントの本数が異なります。

前歯4本を喪失した場合

3本…◎ 2本…○~△
骨が薄い場合は、骨を造成するなどの特殊な処置が必要となります。3本…◎ 2本…○~△
骨が薄い場合は、骨を造成するなどの特殊な処置が必要となります。

奥歯3本を喪失した場合

3本…◎ 2本…○~△
骨の吸収が著しい場合はインプラント治療ができないことがあります。顎骨の中の神経と血管の通る太い管までの骨の厚さが足りない場合は、骨を造成するなどの特殊な処置が必要となります。

Advantages and Disadvantages

メリットが大きいインプラントですが、デメリットもあるためご自身に合った治療法か見極める必要があります。

Merit

  • ブリッジなどと違い、残っている健康な歯への負担がない
  • インプラント自体が虫歯になることがない
  • ずれる、はずれるといった心配がない
  • 違和感なく自然な発音で自然な発音で会話を楽しめる
  • 噛んだ感覚がよく、天然歯に近い「自分の歯」を取り戻すことができ、お口のケアができていれば長くその効果を維持できる
  • 審美性が高く、精神的なストレスから開放される

Demerit

  • 手術が必要になるため、治療期間が長い
  • 顎骨の骨量や骨の質によって、事前に骨を増やす治療が必要となる
  • 保険が適用にならないため治療費が高い
  • 高度な技術が必要となるため、施術できる医院が少ない
  • メインテナンスを怠ると歯周炎にかかりやすくなる

Treatment Duration

インプラント埋入後、骨と結合するまでに2カ月~6カ月の安静期間をとります。その後、2回目の手術で、インプラント(人工歯根)上部に支台(アバットメント)を取り付け、歯ぐきの治癒を待って型を取り、補綴物を製作します。

治療の流れを見る

Bone Grafting

インプラントは人工歯根を骨の中に埋め込む治療であるため、骨の量や高さが足りない場合は、そのままでは治療ができません。当院では、歯科用CTによる精密診断に基づき、患者さまのお口の状態に合わせた専門的な「骨をつくる治療」を提案し、インプラントの安全で長期的な安定性を確保します。

骨をつくる処置(骨造成)が必要のある主なケース

抜歯後の骨吸収
歯周病や大きな感染症などにより抜歯に至った場合、その部分の骨がくぼんでしまい、インプラントを完全に埋め込みできないことがあります。
上顎洞(サイナス)
上の奥歯の部分は、目の下あたりにある上顎洞(空洞)に近いため、骨の高さが不足しやすいです。
下顎の神経
下顎では、下歯槽管(神経の通り道)までの骨の高さが不足していると、神経や血管を損傷するリスクがあり、造骨が必要です。

当院が採用する骨造成処置

当院では、患者さまの骨の状態に応じて、以下の治療法を使い分けます。

GBR法(骨誘導再生)

目的と仕組み
骨を誘導して再生させる治療法です。不足しているくぼんだ部分に骨補填材や高濃度凝縮血小板を加えて埋め、特殊な膜(メンブレン)でおおうことで骨の再生を促します。
期間
骨が再生され、インプラントの土台として使えるようになるまで、一般的に4〜6ヵ月かかります。
  1. Flow01
    歯槽骨が不足して危険な状態

    インプラントを埋め込んだ周囲に骨量が不足しているため、危険な状態です。場合によってはインプラントが歯肉から露出してしまいます。

  2. Flow02
    骨補填材と骨誘導膜を付与

    歯槽骨が不足しているくぼんだ部分に、骨補填材、採血した血液から調整した高濃度凝縮血小板を加えて、埋め、骨誘導膜(メンブレン)でおおいます。

  3. Flow03
    骨が再生される

    個人差がありますが、歯槽骨が再生されるのに4~6カ月かかります。骨が再生され、インプラントが生着すると、人工の歯(上部構造)を製作して装着します。

骨移植(自家骨移植)

目的と仕組み
GBR法では対処が難しい重度の骨量不足に対し、患者さまご自身の骨を採取し、不足部分に移植する治療法です。主に下顎の後方などから採取したブロック状の骨を移植し、チタン製のネジで固定します。
期間
移植した骨が結合し、インプラント埋入に適した良い骨になるまで、上顎で約6〜8ヵ月、下顎で約4〜5ヵ月かかります。
  1. Flow01
    骨が不足している状態

    歯を失うことにより唇側の歯槽骨が吸収され、インプラントを入れるための幅が不足している状態。

  2. Flow02
    骨を埋入し骨誘導膜を付与

    ブロック状に採取した骨を、不足しているところに入れ、動かないようにチタン製のネジで止めます。 その周囲に細かく採取した骨を貼付けるようにおき、骨誘導膜(メンブレン)を骨の上にかぶせます。その後、歯肉をもとの位置に戻して糸で縫います。チタン製のネジは、移植した骨と歯槽骨が同化したら除去します。

  3. Flow03
    骨が造成される

    上顎の場合で約6~8カ月、下顎の場合で約4~5カ月で骨が結合されます。きれいに骨が結合されていることを確認した後、チタン製のネジを除去し、インプラント1次手術を行います。 歯槽骨の量が十分にあるので、インプラント体(フィクスチャー)が歯肉から露出することがなく、歯肉から自然に歯が伸びているように見せることができます。

Frequently Asked Questions

Q

インプラントは、どのくらいもちますか?

A

インプラント体(人工歯根)自体は、適切なお手入れによって長期的に機能する優れた材質です。ただし、天然歯と同じく「歯周病」のような状態(インプラント周囲炎)になると、寿命が短くなってしまいます。

一生ものとして大切にお使いいただくためには、毎日の丁寧なブラッシングと、3〜6ヶ月ごとの定期的なメインテナンスが欠かせません。

Q

インプラントの手術が不安です

A

手術は局所麻酔を丁寧に行った上で進めますので、痛みを感じる心配はありません。意識ははっきりしており、ドクターやスタッフの声も聞こえる状態ですのでご安心ください。また、体への負担を抑えた処置を心がけており、入院の必要もなく、その日のうちにお帰りいただけます。

Q

インプラントは、誰でもできますか?

A

健康状態に大きな問題がなく、通常の抜歯が可能な方であれば、年齢に関わらずインプラント治療を受けていただけます。もし、インプラントを支える骨の量が不足している場合でも、近年では「骨再生療法」などの進歩により、以前は難しいとされていたケースでも治療が可能になっています。

Q

インプラントができないのはどんなときですか?

A

重度の心臓病や糖尿病、血液の疾患など、全身の健康状態によっては手術が難しい場合があります。また、顎の骨が極端に少ない場合も慎重な判断が必要です。当院では安全を第一に考え、事前のカウンセリングと精密検査を通じて、インプラント治療が可能かどうかを丁寧に見極めております。

Q

抜歯になってしまう歯のインプラント治療は可能でしょうか?

A

抜歯した直後にインプラントを埋入する「抜歯即時埋入」という治療に対応しています。骨や周囲の状態によりますが、通院回数を減らし、見た目の回復も早めることができます。まずはCTによる精密検査で、適応可能かどうかを詳しく診断いたします。

Q

インプラントの安全性は?

A

インプラント治療は外科手術を伴うため、当院では安全性を第一に考えた環境づくりに努めています。歯科用CTによる三次元診断で血管や神経の位置を正確に把握し、治療計画を立案します。手術は衛生管理の行き届いた専用オペ室で実施し、すべての器具の滅菌を徹底しています。

Q

インプラント治療はどの歯科医院でも受けられるのでしょうか?

A

インプラントは高度な専門性が求められる治療であるため、歯科医院によって設備や体制には違いがあります。当院では患者様に安心して治療を受けていただけるよう、日本口腔インプラント学会「専門医」による精密な執刀体制を整えています。
事前の歯科用CT診断で神経や血管の位置を正確に把握することはもちろん、感染対策を考慮した専用のオペ室で手術を実施するなど、安全性を第一に考えた環境をご用意しております。

Q

患者の立場でインプラント治療を選択する際に検討すべきことは、何ですか?

A

インプラント治療に興味のある方は、以下の得られる効果と伴う負担について、十分に理解しておくことが重要です。

インプラントで期待できる効果

機能の回復: よく噛めるようになり、天然に近い「自分の歯」のような感覚を取り戻します。
快適性の向上: 入れ歯のような異物感がなくなり、精神的に楽になり、物事に積極的になれます。
会話の改善: 歯の欠損状態によっては、話すことが著しく改善される場合があります。

治療に伴う負担と難しい点

手術とリスク: 外科手術が必要であり、神経麻痺、術後の感染など諸種の合併症の可能性があります。
費用と期間: 高額な料金がかかり、骨造成が必要な場合は長期の治療期間が必要となります。
審美性の限界: 以前の自分の歯のように美しく治せるとは限らず、インプラント間の隙間が発音や見た目の問題になることがあります。

Point!

日本口腔インプラント学会認定専門医による当院のインプラント治療

入れ歯の不満や、噛めないストレスから解放されたい方へ。 当院では、日本口腔インプラント学会認定専門医によるCT診断とクリーンルームでの手術により、安全性と長期安定性を追求したインプラント治療をご提供します。

当院のインプラント治療