Y.Iwanami&Dr'sブログ
伊坂幸太郎さんの短編集を読みました。
Dr. 藤田 響
普段は読書習慣のない僕ですが、ふと思い立って伊坂幸太郎さんの『逆ソクラテス』という短編集を手に取りました。
物語の舞台はある小学校です。「お前は馬鹿だからどうせできない」と、ある生徒を決めつける先生に対し、5人の級友が「僕はそうは思わない」という合言葉を胸に立ち上がります。彼らが先生の先入観をひっくり返す作戦を実行すると、自信を取り戻したその子は、性格が明るくなり、勉強や運動にも前向きに取り組めるようになりました。
子供たちの活躍にスカッとする一方で、僕は自分自身を振り返りました。仕事で新人スタッフや実習生に対し、「経験が浅いからこれくらいだろう」と勝手に決めつけ、相手の成長に蓋をしていなかっただろうか、と反省したからです。最近は、スタッフに対して「きっと良い動きをしてくれるはず」という期待とリスペクトを持って接するようにしています。すると、今まで気付かなかったスタッフの細やかな気配りや強みが、今まで以上に目に入るようになりました。
先入観を捨てて相手の可能性を信じることは、スタッフだけでなく患者さんと向き合う時にも大切な姿勢だと改めて感じました。とても素敵な「読書の春」になりました。

